短文以上長文未満の妄言

ただ書いていく。

「デレマス」「艦これ」2話の感想と比較 

何故か書いてしまった。2話から感じたことを比較。

2015年のアニメが始まり2大ビッグタイトルが放送された。一つは「艦隊これくしょん-艦これ-」(以下艦これ)もう一つは「THE IDOLM@STERシンデレラガールズ」(以下デレマス)だ。

 

以下ネタバレあり。

 

 意外とスポコン 「艦これ」2話感想

艦これ」2話は吹雪の成長物語だった。前回の布石である初出撃で運動不足という点を拾った形となった。それに加えて第3水雷戦隊(川内型)だけでなく赤城をはじめとした他艦娘との交流。さらに来週への布石が投げられ手堅く2話を終えた。割とスポコン重視の作りで演習以外にもこんな感じで頑張っているのかなとか他の艦娘はどうやってるのかなとかそこら辺を考えさせられた。ここからさらにイメージを膨らませられるのが良い。吹雪は今後の活躍が期待される特型駆逐艦らしいが、これはゲーム上の問題だろうか。それにしても吹雪ばかりであった。可愛いかったけど。

艦これ」1話と比較すると丁寧な作りになっていた。1話は物語の今後の展開と世界の説明が重視されギュウギュウのスケジュールで進んだ印象を受けた。しかしながら2話は吹雪を中心に他の艦娘との関わりを描き「艦これ」のキャラがすっきりと入ってきやすくなっていたと思う。神通は他の姉妹艦娘を思いやって、かつ後輩を鍛えるとても良い娘です。

2次創作からの輸入

今回2次創作?からの逆輸入があった。2次創作というよりは2次的に作られたファンによる勝手なイメージ付けと言った方が正しいだろう。赤城の大食い(初期提督にとってボーキサイトをいっぱい食うから)や足柄の合コンネタ(見た目がそう見えるからと不躾な理由)。ただ言ってしまえばこれらのイメージを含め愛されていた?という点も捨てきれない。この逆輸入は賛否両論だった。前回書いたように「艦これ」はファン独自のキャラクターイメージが広範囲で共有されており、それが通じないことはまずない。つまり自分が知っている○○がそこにいるというのが割とすんなりと受け入れられる人が多かった。

逆に逆輸入そのものを嫌がっている人もいた。それはアニメというある程度公共性を持ったメディアによって発信されることを嫌がっていたのだろう。ある意味で「ファンの盛り上がり」は「ファンの盛り上がり」という区別がついていると言えるが、そこまで過剰に反応しなくても、もっと公共性の高いTwitterで広まったネタでしょうということもできる。

私個人としてはそもそも足柄の「見た目から行き遅れ」などといった色んな人に失礼なイメージは好きではなかったのであまり触れてほしくはなかった。ただ反論として「また合コンに失敗」=「行き遅れ」は成り立たないという意見もある。

「いやいや、私の(イメージする)足柄さんは合コンに行くよりも戦闘に行きますよ、はは。」としか言えない。

ただこれによって提督ラブではないことが示され、さらには外の男性とお付き合いできる?ということも暗に示された。つまりケッコンカッコカリというものがどのように処理されるか。そこも気になってくるところだ。

ここまで来たらもう2次創作と受け止めてしまうのが一番だろう。皆の「艦これ」は皆の中に。よく艦娘と一緒にテレビを見ている絵を見かけるが、そのようにワンクッションおいて受け止めてしまうのが一番。アニメを公式とするとケッコンカッコカリできないじゃん。それにしてもこのある程度受け付けづらい設定、もしくは作られた距離感こそ狙い通りなのかもしれないというのは考え過ぎだろうか。

アイドル多すぎない?「デレマス」2話感想

「全体の説明→主人公中心」から入った「艦これ」と違い「デレマス」は「主人公中心→全体の説明」となった。2話は主人公が所属する346プロの説明回だ。とにかくアイドルがいっぱい出てきた。シンデレラプロジェクトメンバーだけでも14人。それに加えて所属するアイドル達が続々と。劇中の渋谷凛「アイドル多すぎない?」という台詞、とても多いです。これでもまだ原作の一部しか出ていないのだから凄い。

さらにこれらのアイドルは登場するだけでどんな娘かわかる作りとなっていた。ブルーナポレオン?はわかりにくかったが。特にこれからも出てくるであろうシンデレラプロジェクトメンバーは自己紹介があり、キャラの印象付けが捗った回。特に後半のシナリオ、宣材写真を撮るというのはアイマスでも使われていた。宣材写真は自分がどんなアイドルかを相手に伝える写真。この「宣材写真を撮るというシチュエーション」はどんなキャラクターかというのを説明し話も進めるとても使い勝手の良いシチュエーションだ。そしてさらにキャラ付を強めていたのは各キャラの動きだろう。自然とこんな娘ならこんな感じだろうなという動きをしていた。ボールのやりとりは主人公格3人の関係性も示してよかった。

作画は大丈夫か?

キャラクターの数が数だけに労力がかかるのだろう。さらには来週はライブ回だ。スタッフへの負荷は増すばかり。そこで問題が出てくるのは作画の問題。引きの絵が作画崩壊(笑)として取り出されるのはよくあるが、今回はそこに危うさを感じた。別に完璧にしなくても良い、ただ上げ足を取って面白がる人々の格好の餌だろう。特に「デレマス」は現状賛美で溢れている、少しでもボロを出すと。といったところだ。世間は厳しい。個人的にはOPのいくつかの止めが気になった。もしかするとそのままかもしれないが、サビの導入部分「精一杯」の歌詞でキャラクターが動いても良いような気がした。とにかく高クオリティを保つのは大変だ。

キャラの出し方の比較

正確に数えてはいないが両作品ともに出したゲームから出演の女の子は30人前後。印象的には「デレマス」のほうが好印象だった。しかしながら「デレマス」はずるい。あれはアイドルアニメでしか使えない登場のさせ方だろう。アイドルグループとして出してしまえばそれに所属している女の子。「○○で活躍する○○だ!」と言ってしまえばすぐに現実の引き出しからキャラ付がされる。さらには個人個人にアイドルならではのキャラの濃さがある。さらに前述のとおりキャラを登場させる物語上の流れがきちんとあったが、これもスッキリと受け入れられる理由の一つだろう。だがしかし、私はいくつかキャラの印象がついていないし、名前も憶えてない。登場したキャラクターが多すぎて。

艦これ」は史実を元にしていくらかキャラ付をしてあるが、やはり一発のインパクトが足りない。しかしアイドル設定の那珂ちゃんは強い! 対して睦月や如月などは強烈な印象を受けない。初見の人はどのように感じているのだろうか。2話では睦月如月に姉妹だから仲が良いという印象が付けられたのが幸いだ。「艦これ」は少しずつのイメージ付けを重視しているようだった。「艦これ」の一つの強みはある程度名前が浸透しているところだとは思う。特に現在出ている艦娘は所謂マイナーではない。かつ名前が二文字なのだから覚えやすい。

両者ともに多くのキャラを出したが「デレマス」は自然な流れで一気に、「艦これ」はとりあえず出すという印象だ。「出す」という点ではどちらも変わらず、「後で詳しくキャラ付する」という点も一緒だ。「デレマス」のほうが覚えやすいのは各キャラの個性がはっきりしているから、これはもう原作というより企画自体の問題だろう。今更どうしようもない。今後どんなキャラクターが出るのか、楽しみである。

 

人々の反応を見ていて思ったこと

恐らく最後まで見ればはっきりするが、現時点で「デレマス」が好きな人はもうキャラが出るだけで物凄く喜んでいる。「艦これ」の場合はとりあえず叫んでいるといった印象だ。これは自分の世界のそれとアニメがリンクしているかどうかで反応が変わるのかもしれない。ただ個人的に「デレマス」の印象のほうが良い気がする。「艦これ」は「どう調理されてしまうんだ」的な恐れを感じている人が多いのだろうか。特に「デレマス」のプロデューサーたちの「とにかく出てくれるだけで嬉しい」はその反応を見ているだけでも好印象で、これがコンテンツ自体の印象に繋がってくるのだろうかと思ったり。頑張れ全国の提督。

 

前回 1話の感想、比較

 

「デレマス」「艦これ」1話の感想と比較 - 短文以上長文未満の妄言

 

アニメ「艦隊これくしょん -艦これ-」公式サイト

TVアニメ「アイドルマスターシンデレラガールズ」オフィシャルサイト