短文以上長文未満の妄言

ただ書いていく。

劇場版アイカツ!素直な感想

ネタバレあり

 

素直な感想

8日の舞台挨拶付き上映会を見に行ってきた。すでにTwitterで流れてきた感想では「泣いた」ばかりだったので、多分自分も泣くだろうなとか思いつつも、泣くために映画を見に行くのではないという決意で臨んだ。が、やはりダメだった。

本編開始前のイリュージョンLIVEの劇場公演決定CMで泣いた。

完全にドハマりしたのがあのLIVEがきっかけだったので、あの思い出がよみがえってどうしようもなかった。

 

私がアイカツ!で見たかったのは星宮いちごの成長とその周りの人の変化だ。星宮いちごが周りから刺激を受けて前に進んでいき、果てにはトップアイドルになる。そんな物語を心の底から望んでいた。第2期の最終話では確かにトップアイドルである神崎美月を破ったものの、ユニットであったせいか自分が考えていたよりも少し異なった結果となった。そんな中今回の映画は救済、というよりも映画があったから100話はあの終わりになったのだろう。しかしながら映画では自分の満足する、それ以上の終わり方だった。

 

さて、本編は事前に聞いた通り意図して?作られた涙腺を刺激するシーンがいくつか。けれどもそれ以上になんてことないシーンが心にキた。キャラクターの表情や台詞の一つ一つが今までのアイカツ!を思い出させて、そのたびに顔を崩すことになる。終始「ああ、そうだなそうだな」と額にしわを寄せて、唇を噛みしめながらうなずく、隣の席の人に見られてなければいいが。

特に星宮いちご、霧谷あおい、紫吹蘭が花音に会いに行くシーン、ジョニー先生の車に乗って海岸を進むところ。112話を事前に見ていた私はこのシーンに入った瞬間に「もうほとんど一緒にはいられてない」というあおいの言葉を思いだす。次の瞬間には24話「エンジョイ♪オフタイム」のシーンが想起される、涙が出てくる。この先彼女たちが、大空あかりへと移った物語で、もう彼女たちが一緒にオフを取る話は描かないかもしれない、そういった可能性が心にくる。同時にいつも一緒にいたという事実、今までのアイカツ!、それが過去になる辛さが一瞬で脳裏をよぎった。

しかし辛いシーンばかりではない、ジョニー先生が話に聞き入りながらも温かく見守るシーンや今までのアイドルたちが大スター宮いちごまつりを盛り上げようと頑張るシーンは心が温かくなる。そうだな、これがアイカツ!だな。

 

いちごが美月にスターライズスタジアムで会うシーンは声優の演技もあいまって凄いよかった。CMで何回も見ていたので始めは「ああ、ここか」と思ったぐらいだったが、美月から引退を告げられたいちごの、諸星すみれさんの演技は真に迫っていた。すぐに止めたいけど、美月さんが言うのなら、そんな思いが伝わってきた。手をぎゅっと握るところも良い。見る前は「まぁ、あのシーンで美月を止めるだろうな」とか考えていた自分は星宮いちごのファン失格である。

そして美月の引退をあおいと蘭に伝えるいちご。蘭の「そんな話1人じゃ抱えきれないな」。何かもう色々泣きたいが我慢。そしていちごの選択は美月にありがとうの気持ちを伝えたい、美月を励ましたいというものだった。その思いを仲間に伝えるいちご。ここで号泣した。嗚咽を漏らしながら泣きたかったが声を我慢する理性はあった。

そして12月13日、大スター宮いちごまつりだ。意外だったのは生ドラマパート、ここが今までのアイカツ!の集大成となっていた、皆と共に走ってきたアイカツ!の道を再現するかのようなセット、展開。見終わった今の方がこのシーンを思い出し、心にじんわりと感動が広がる。

ストーリーはいちごのクリスタルマイクがスワローテイルに盗まれたというもの(正義の怪盗では?)。それをイケナイ刑事こと神谷しおんが追いかける。その間に甘羽さんのこだわりによって納期が迫ったいちごの衣装を取りに行く藤堂ユリカ、一之瀬かえで、北大路さくら。この皆で頑張っている感じがとても良い。今まではいちごがやってきたスワローテイル、崖を登ること、追いかけることをいちごと関わった皆がいちごのためにやっている。特に衣装が届かないために時間を引き延ばさなければいけない状況で、蘭(+そら)とあおいが崖を登るシーン。それを心配そうに見守るいちご。もう胸がいっぱいになる。蘭とあおいの表情からは、なんとかこのステージを成功させようとする意志が伝わってくる。忘れられない。そしてこの状況が頑張る側と待つ側が入れ替わった9話「MOVE ON NOW!」であることには違いない。そして間に合った衣装と取り戻したクリスタルマイクでいちごは皆への、美月への思いを歌う。

ちなみにドラマパート前には美月捜索パートが進行していて泣いたり笑ったり大変だった。あとあかりちゃんの水着姿がえっちだった。

 

歌い終わったいちごとあかりと美月、ステージを通して本当のトップアイドルになった星宮いちご、美月からいちごへ元トップアイドルの最後の言葉、そしていちごからあかりへの言葉「おいで」、もう私は過去のアイカツ!を見れないんじゃないか。

話は終わりあかりの未来が垣間見える。これが私が想像していた以上の展開だ。未来の示唆、続くアイカツ!ありがとうアイカツ!

最後にクリスタルマイクはあかりに受け継がれる。このマイクが大スター宮いちごまつりを通して、スターライト学園とドリームアカデミーの皆→いちご→あかりへと移っていったのはまさにSHININGLINE何だろうなとか思っている。

監督曰く、あのマイクは3期OPで使っているものと同じだそうだ。上映後のトークで聞いた私は「なるほど~」とか思ったが、いやそれ気づいてただろ。何が「なるほど~」だ私。

 

いちごと美月、あかりの関係については後日別の記事が追記で書くが彼女たちの関係は自分の今までのアイドルというものに対しての見解を明確にしてくれたとだけ記す。

とりあえず素直の感想として書きたかったことの一部は書いた。いやもっと書きたいことはある。かえユリか蘭ユリかどっちなんだとかみくるは美月を一発ひっぱたいていいよとか、キャラが定まってないのにひなきの「おつか~」はすでにあったんだとか。スミレの太ももがえっちだったとか、しかしきりがないので、アイカツ、あ、割愛。次は劇場版アイカツ!の考察について書ければと思う。

とにかく、ありがとうアイカツ

 

劇場版アイカツ! 感想と考察 - 長文用

 

 

劇場版 アイカツ!